SES企業でITエンジニアとして働いている者が、転職を考えています。会社の就業規則には、「社員のうち、役職者または会社の秘密情報を取扱う業務に従事していた者が退職または解雇された場合、離職から6か月間は同一都道府県内の競業する会社に就職してはならない」という項目があります。私は一部の社内プロジェクトに関わっているのですが、これも会社の秘密情報に入るのでしょうか?また、今度面接を受ける会社は同じ都道府県内にあるSIerなのですが、この場合は競合ということになるのでしょうか。
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対策と回答
競業避止条項(非競業義務)は、従業員が退職後に一定期間、特定の地域や業界で競合する会社に就職することを制限する条項です。あなたの場合、会社の就業規則により、退職後6か月間は同一都道府県内の競業する会社に就職できないとされています。
まず、あなたが関わっている社内プロジェクトが会社の秘密情報に該当するかどうかについてです。秘密情報とは、通常、会社の経営戦略、技術的なノウハウ、顧客リストなど、第三者に知られると会社に不利益をもたらす情報を指します。あなたが関わっているAIサービスの開発は、まだ企画段階であり、具体的な技術や戦略が確定していない場合、秘密情報と見なされる可能性は低いです。しかし、これは会社の秘密保持方針や具体的な状況によりますので、法律の専門家に相談することをお勧めします。
次に、面接を受けるSIerが競合会社に該当するかどうかです。競業する会社とは、直接的な業務競争を行う会社を指します。SES企業とSIerは、ITサービスの提供において競合する可能性がありますが、具体的な業務内容や顧客層によります。あなたの会社と面接先のSIerが同じ都道府県内にあり、かつ類似のサービスを提供している場合、競業会社と見なされる可能性が高いです。
このような状況では、転職を検討する際に、まずは現在の会社に競業避止条項の内容を確認し、可能であれば法律の専門家に相談することが重要です。また、面接先の会社にもこの条項の存在を伝え、理解を得ることが必要です。転職は人生の大きな決断であり、法律的なリスクを最小限に抑えるためにも、慎重に進めることが求められます。
よくある質問
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