外構の電気工事について、特にアッパーライトの施工に関するセオリーと配線の種類・サイズについて教えてください。

外構の電気工事、特にアッパーライトの設置においては、安全と耐久性を確保するためにいくつかの重要なポイントがあります。

1. 接続のセオリー：
アッパーライトからの配線が5m以上離れている場合、配線を切断し、ジョイントする必要があります。この際、配線の接続部分は防水性と耐久性を持つように処理することが重要です。一般的には、圧着接続後に防水エフコテープを巻く方法が採用されますが、これは漏電のリスクを最小限に抑えるためです。さらに安全を確保するために、接続部分を防水ボックスに収めることが推奨されます。防水ボックスは、接続部分を保護し、水分や塵埃の侵入を防ぐ役割を果たします。特におすすめのボックスとしては、耐候性に優れた樹脂製の防水ボックスがあります。これらは紫外線に強く、長期間の使用に耐えることができます。

2. 配線の種類とサイズ：
外構の電気工事では、VCTF（ビニルシースビニルキャブタイヤケーブル）とVVF（ビニル絶縁ビニルシースケーブル）のどちらかを使用することが一般的です。VCTFは柔軟性があり、曲げやすいため、狭いスペースや複雑な配線が必要な場合に適しています。一方、VVFは硬質で、直線的な配線に適しており、耐久性が高いという特徴があります。基本的には、施工環境に応じてどちらかを選択しますが、VCTFが一般的に多く使用されています。
電線サイズについては、100Vの使用を前提とした場合、0.75mm²が標準的なサイズとなります。これは、一般的な照明用途に十分な電流容量を持ち、かつ適切な安全性を確保できるためです。

以上のガイドラインに従うことで、外構の電気工事、特にアッパーライトの設置において、安全かつ効率的な施工が可能となります。