近い範囲の荷物の移動用にジブクレーンを考えているのですが、ブームの中央付近に関節があって可動域を作っているタイプと、関節のないブーム全域を行き来できるトロリーになっているタイプでは、使い勝手にどんな違いがあるでしょうか？

ジブクレーンは、建設現場や工場などで重い荷物を移動させるために使用される機械です。その中でも、ブームの中央付近に関節があるタイプと、関節のないブーム全域を行き来できるトロリーになっているタイプは、それぞれ異なる特徴と使い勝手を持っています。

まず、ブームの中央付近に関節があるタイプのジブクレーンは、一般的に「フレキシブルジブクレーン」と呼ばれます。このタイプのクレーンは、関節部分を中心にブームが曲がることができるため、狭いスペースでも柔軟に操作することができます。また、関節部分を中心にブームが曲がることで、荷物を持ち上げた状態でも左右に動かすことができるため、作業の効率化にもつながります。ただし、関節部分があるため、ブームの強度が低下する可能性があり、重い荷物を持ち上げる場合には注意が必要です。

一方、関節のないブーム全域を行き来できるトロリーになっているタイプのジブクレーンは、一般的に「ハードジブクレーン」と呼ばれます。このタイプのクレーンは、ブームが直線的に伸びているため、強度が高く、重い荷物を持ち上げることができます。また、トロリーがブーム全域を行き来できるため、広い範囲での作業が可能です。ただし、ブームが曲がらないため、狭いスペースでの作業には向いていません。

以上のように、フレキシブルジブクレーンとハードジブクレーンは、それぞれ異なる特徴と使い勝手を持っています。どちらのタイプを選ぶかは、作業場の環境や持ち上げる荷物の重さなどを考慮して決定する必要があります。