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連結会計において非支配株主持分の増加は、親会社の利益剰余金の減少を意味しますか?

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対策と回答

2024年11月13日

連結会計において、非支配株主持分(Non-controlling Interest, NCI)の増加は、親会社の利益剰余金の減少を直接的に意味するわけではありません。非支配株主持分は、親会社が子会社の株式をすべて取得しなかった場合に存在し、子会社の純資産のうち親会社が所有していない部分を表します。

非支配株主持分の増加は、主に以下のような状況で発生します:
1. 子会社が利益を上げた場合、その利益のうち親会社が所有していない部分が非支配株主持分として計上されます。
2. 親会社が子会社の株式を追加で取得しなかった場合、子会社の純資産の増加に伴い、非支配株主持分も増加します。

これらの状況では、親会社の利益剰余金は直接的には影響を受けません。親会社の利益剰余金は、親会社自身の利益から配当金を差し引いた後の金額であり、子会社の利益のうち親会社が所有する部分のみが影響します。

ただし、親会社が子会社の株式を追加で取得した場合、その取得価格が子会社の純資産の時価よりも高い場合、その差額はのれんとして計上され、親会社の利益剰余金が減少する可能性があります。また、親会社が子会社の株式を売却した場合、売却益が発生すれば親会社の利益剰余金が増加し、逆に売却損が発生すれば減少します。

したがって、非支配株主持分の増加自体は親会社の利益剰余金の減少を直接的に意味しませんが、親会社が子会社の株式を追加で取得した場合や売却した場合には、親会社の利益剰余金が影響を受ける可能性があります。

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