連結会計において非支配株主持分の増加は利益剰余金の増加を意味しますか?
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対策と回答
連結会計において、非支配株主持分(Non-controlling Interest, NCI)の増加は、必ずしも利益剰余金(Retained Earnings)の増加を意味するわけではありません。非支配株主持分は、親会社以外の株主が持つ子会社の株式に対する持分を表します。これは、子会社の純資産のうち、親会社が所有していない部分を指します。
非支配株主持分の増加は、主に以下のような状況で発生します:
1. 子会社が利益を上げた場合、その利益のうち親会社が所有していない部分が非支配株主持分として計上されます。
2. 親会社が子会社の株式を追加で取得しない限り、非支配株主持分は増加します。
一方、利益剰余金は、企業が過去に獲得した利益のうち、配当金として分配されずに内部留保された部分を指します。非支配株主持分の増加は、子会社の利益の一部が親会社以外の株主に帰属することを示しますが、これは直接的には親会社の利益剰余金に影響を与えません。
したがって、非支配株主持分の増加は、利益剰余金の増加を直接的に意味するわけではなく、子会社の業績が良いことや、親会社が子会社の株式を追加で取得しないことを示す指標となります。
よくある質問
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