消防車の圧力損失について、1線分岐2口放水の時と1口放水の時の圧力損失が同じという説明を見たが、2口の時は分岐から増えた分のホースの圧力損失も加えるべきではないか。また、極論として1線10口放水が可能であっても、1線1口放水と同じ圧力損失となるのか。
もっと見る
対策と回答
消防車の圧力損失に関するご質問について、詳しくお答えします。まず、圧力損失はホースの長さ、口径、流速、および流体の粘度などによって決まります。1線分岐2口放水の場合、分岐点での圧力損失は、各ホースの圧力損失の合計となります。したがって、2口放水の場合、分岐から増えた分のホースの圧力損失も考慮する必要があります。
次に、極論として1線10口放水が可能であっても、1線1口放水と同じ圧力損失となるかについてですが、これは状況によります。10口放水の場合、各ホースの圧力損失の合計が1口放水の圧力損失と同じになることはありません。なぜなら、放水口が増えるほど、各ホースの流速が低下し、圧力損失が増加するからです。したがって、1線10口放水の場合、1線1口放水よりも圧力損失が大きくなります。
以上の説明から、1線分岐2口放水の時と1口放水の時の圧力損失が同じという説明は誤りであり、2口放水の場合は分岐から増えた分のホースの圧力損失も加える必要があります。また、1線10口放水が可能であっても、1線1口放水と同じ圧力損失となることはありません。