昭和50年前後に道路擁壁の設計に携わった方、工事の最前線にいた方、または土木の基準の変遷に詳しい方に質問です。昭和50年頃に作られた高さ約3.0メートルの道路擁壁が外側に傾いています。見つかった図面は協議用で、設計図面や工事用図面ではありません。表勾配は垂直、裏勾配は1:0.3、天端幅は500です。この条件で、この図面を信じて修繕しても良いですか?
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対策と回答
昭和50年前後の道路擁壁の設計に関する質問について、以下の点を考慮して回答します。
まず、昭和50年頃の土木設計基準は現在と比べて厳格ではなかった可能性があります。そのため、当時の設計図面が現在の基準に適合していないことは十分に考えられます。特に、表勾配が垂直であることは、安定性を確保するためには一般的に避けるべき設計です。また、裏勾配が1:0.3ということは、擁壁の背面が急勾配であり、土圧が大きくなるため、安定性に影響を与える可能性があります。
次に、天端幅が500という情報から、この擁壁は比較的小規模であることが推測されます。小規模な擁壁であっても、設計上の問題があれば、長期的な安定性に影響を与える可能性があります。
さらに、この図面が協議用であり、設計図面や工事用図面ではないという点も重要です。協議用の図面は、正式な設計や工事の基準として使用することはできません。そのため、この図面を信じて修繕を行うことは、技術的にも法的にもリスクがあります。
結論として、この図面を信じて修繕を行うことは推奨できません。現在の土木設計基準に基づいて、改めて設計を行い、安定性を確保することが必要です。また、専門家の意見を聞くことも重要です。