なぜ日本人の仕事に対する価値観は受け身なのですか? 会社があるから働くことができる。給料がもらえる。仕事をもらっているから嫌なことでも理不尽でも我慢するとか?仕方ないって感覚ですよね? 逆に欧米人の感覚は会社が儲かるのは雇われている労働者が貢献しているから 労働者がいないと会社は存続できない 会社(資本家)と労働者は対等。 労働者は働いてやっているんだって価値観だと聞いたことがありましたけどどうしてこんなに違うんでしょうか?
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対策と回答
日本人と欧米人の仕事に対する価値観の違いは、文化的背景、歴史的経緯、経済構造など多くの要因によって形成されています。
まず、日本の職場文化において、「会社人間」という概念が根強く存在します。これは、個人が会社の一員としての役割を重視し、会社の利益を優先する考え方です。この考え方は、戦後の日本経済の高度成長期において、企業が労働者を長期雇用し、労働者が企業に忠誠を誓うという「終身雇用制」と「年功序列制」という雇用制度と密接に関連しています。この制度の下では、労働者は会社の一員としての役割を果たすことが求められ、会社の利益を優先することが価値観として定着しました。
一方、欧米の職場文化では、個人主義が強く、労働者は自分の権利と利益を主張することが一般的です。これは、欧米の歴史的経緯において、労働者の権利を守るための労働組合運動が盛んに行われてきたことと関連しています。また、欧米の経済構造においては、企業と労働者の関係が契約に基づいていることが多く、労働者は自分の能力と貢献に応じて報酬を得るという考え方が一般的です。
このように、日本人と欧米人の仕事に対する価値観の違いは、文化的背景、歴史的経緯、経済構造など多くの要因によって形成されています。日本の職場文化においては、会社の一員としての役割を重視する考え方が根強く存在し、欧米の職場文化においては、個人主義が強く、労働者は自分の権利と利益を主張することが一般的です。この違いは、今後も変化していく可能性がありますが、現時点では、このような違いが存在しています。