50人以下の会社で、現在紙で稟議書を回付しています。東京から九州など、現物を郵送するため、決裁に時間がかかり、またどこで承認が止まっているのか分からないという問題点があります。これを解決するために、ワークフローシステムを検討していますが、会社として①過去決裁された保管データを修正したい(グループ内監査で、記載ミスを修正するのに、どうしても決裁後になってしまう)、②電子印などで承認を担保したいと考えています。①が解決できるワークフローシステムはありますか?また、自作でエクセル等で解決する方法や、その運用方法について教えてください。
対策と回答
稟議書のワークフローを電子化することで、決裁の効率化と透明性を向上させることができます。以下に、あなたの会社のニーズに合ったワークフローシステムの選定と、自作での運用方法について詳しく説明します。
### ワークフローシステムの選定
1. 過去データの修正機能:
多くのワークフローシステムは、一度決裁されたデータの修正を許可していません。しかし、一部のシステムでは、特定の条件下での修正機能を提供しています。例えば、監査後の修正や、特定の役職者による再承認プロセスを経ての修正などが可能なシステムもあります。これらのシステムを検討する際には、修正の条件やプロセスの詳細を確認することが重要です。
2. 電子印の承認担保:
電子印を使用することで、承認の正当性を担保することができます。多くのワークフローシステムは、電子印の機能を内蔵しており、承認者の電子署名を取得することで、承認の信頼性を高めることができます。
### 自作での運用方法
もし、市販のワークフローシステムがニーズに合わない場合、自作でエクセルやGoogleスプレッドシートを使用して稟議書のワークフローを管理することも可能です。以下に、その方法を示します。
1. テンプレートの作成:
稟議書のテンプレートを作成し、各承認ステップをシート上に設定します。承認者のコメント欄や署名欄を設けることで、承認の履歴を残すことができます。
2. データの共有と更新:
エクセルやGoogleスプレッドシートを使用する場合、データの共有と更新の管理が重要です。共有リンクを使用して、承認者がリアルタイムにデータを更新できるように設定します。
3. 承認のトラッキング:
各承認ステップにステータス欄を設け、承認が完了したかどうかをトラッキングできるようにします。これにより、どこで承認が止まっているかを把握することができます。
4. 過去データの修正:
自作の場合、過去データの修正は手動で行う必要があります。修正履歴を残すために、修正前後のデータを別シートに保存するなどの工夫が必要です。
### 結論
稟議書のワークフローを電子化することで、決裁の効率化と透明性を向上させることができます。市販のワークフローシステムを検討する際には、過去データの修正機能と電子印の承認担保機能を確認することが重要です。また、自作でエクセルやGoogleスプレッドシートを使用する場合、テンプレートの作成、データの共有と更新、承認のトラッキング、過去データの修正などの工夫が必要です。