転職後、新しい会社の給料試算表が求人広告の給料と異なり、会社に相談したところ、残業代込みの給料だと回答されました。求人広告に20万円と記載されていた場合、最低でも20万円プラス交通費と残業代が出るものと考えていましたが、残業を20時間行ったと仮定した架空の残業代と交通費が20万円の中に組み込まれており、納得できません。残業時間は月によって変動する不確定なものであり、それを20時間の架空の残業代を含んだ給料額を求人広告に記載することに疑問を感じます。このような求人広告の出し方は一般的なのでしょうか?
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対策と回答
残業代が給料に含まれるかどうかは、会社によって異なります。日本の労働基準法では、残業代は通常の賃金の25%以上の割増賃金として支払われることが定められています。しかし、一部の企業では、求人広告に「月給○○万円(残業代込み)」と記載し、残業代を含んだ給与を提示することがあります。このような場合、実際の残業時間に関わらず、一定の残業時間を想定した給与が支払われることになります。
この方法は、企業が給与体系を簡素化し、給与計算の手間を省くために行われることがあります。しかし、これにより、実際の残業時間が想定より少ない場合、労働者は本来受け取るべき残業代を受け取れない可能性があります。逆に、残業時間が想定より多い場合、労働者は追加の残業代を請求できるかもしれません。
このような給与体系を採用する企業が一般的であるかどうかは、業界や企業規模によって異なります。中小企業や特定の業界では、このような給与体系を採用する企業が多い場合もありますが、大企業や特定の業界では、残業代を別途支払う企業が多い場合もあります。
労働者としては、求人広告を見る際に、給与が残業代を含むかどうかを明確に確認することが重要です。また、就職前に雇用契約書をよく読み、給与体系について疑問点があれば、事前に会社に確認することが望ましいです。労働基準監督署に相談することも一つの手段です。