サラリーマンとは異なる経歴を持つ自営業者は、履歴書作成に悩むことがよくあります。本記事では、自営業の方の履歴書作成のポイントを、採用担当者の観点も踏まえて詳しく解説します。

1.自営業人間の履歴書の書き方

＜１＞家業をしていた場合の履歴書の書き方

ご家族の会社や事業で働いていた経験を履歴書に書く場合、その事業形態によって記載方法が異なります。家業が法人化されている場合は、一般の職歴と同様に、会社名と入社・退社日を記載します。具体的な業務内容も簡潔に添えましょう。一方、農業、飲食店などの従事者として運営されている家業に従事していた場合は、「○○商店に就労」と記載し、担当していた業務内容も簡潔に書くのがよいです。

・家業が法人化されている場合の履歴書

・家業が法人化されていない場合の履歴書

＜2＞起業をしていた場合の履歴書の書き方

起業経験のある方が履歴書を書く際は、「〇〇会社名設立」を記載します。また、履歴書に事業内容や従業員数についても記載すれば、採用担当者がその事業をイメージすることができます。起業での経験は、自身の能力やスキルをアピールできる機会です。履歴書では、これらの経験を適切な形で表現すれば、面接の成功率がアップすることができます。

・起業者の履歴書

＜3＞フリーランス・個人事業者をしていた場合の履歴書の書き方

フリーランス（個人事業主）として働いていた場合、屋号がある場合は屋号と「開業」を記載し、屋号がない場合は「個人事業主として開業」と記載しましす。個人事業主としての事業を終了した場合は、「廃業」と記載します。この際、職歴欄に余裕があれば、具体的な業務内容を補足して記載することで、どのような業務に携わってきたかを伝えることができます。

2.採用担当者からの視点

採用担当者は自営業経験者の履歴書を見る際、以下の点に注目しています。

a) 自己管理能力：

自営業者は、自身のタスクを完全に管理し、責任を持って目標達成に取り組む必要があります。そのため、自営業者は通常、時間管理、タスク管理、仕事の優先順位の設定などの能力を持っています。

b) 問題解決能力：

自営業ではいろいろな課題を直面します。それらをどのように解決してきたかが、採用担当者の関心事です。

c) コミュニケーション能力：

顧客や取引先とのやり取りは、ビジネスにおいて重要なスキルです。自営業での経験は、この能力の高さを示す良い指標となります。

d) 専門性：

自営業で培った専門知識やスキルは、企業にとって大きな魅力となります。

e) 起業家精神：

新しいことにチャレンジする姿勢や、リスクを恐れない態度は、多くの企業が求める資質です。

履歴書や面接の時アピールできるポイント

自営業経験者には、通常の会社員とは異なる強みがあります。以下のポイントを意識して、自身の経験をアピールしましょう。

a) 多様な業務経験：

自営業では、営業から経理まで幅広い業務を担当することが多いです。この経験は、様々な部署と連携する必要がある職場で活かせます。

b) 顧客対応力：

直接顧客と接する機会が多い自営業では、高い顧客対応力が身につきます。これは営業職や接客業だけでなく、あらゆる職種で重要なスキルです。

c) 自己啓発の姿勢：

自営業を続けるためには、常に新しい知識やスキルを学び続ける必要があります。この学習意欲の高さは、多くの企業が求める資質です。

d) 責任感：

自営業では全ての責任を自分で負う必要があります。この経験は、高い責任感の証明となります。

e) 柔軟性：

市場の変化に応じて素早く対応する必要がある自営業では、高い柔軟性が身につきます。変化の激しい現代のビジネス環境では、この能力が重宝されます。

⒊TalenCatで履歴書を手軽に作成する

自営業の履歴書を作成する場合は、TalenCat CV Makerという便利な履歴書作成ツールを使うのがおすすめです。直感的な履歴書エディターで履歴書を見たままで得られますし、何回でも修正できます。手書き履歴書より便利です。また、履歴書作成に迷う時に、生成AIを活用して、時間をかけずに、より質の高い履歴書を簡単に作成することも可能です。

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