社員Aが業務中の運転時に接触事故を起こし、PTSDを発症して休業しています。会社は診断書の提出を求めましたが、Aが個人で加入している保険会社から、会社への診断書の提出を拒否されたため提出できないとのことです。保険会社は、そのような拒否をすることがあるのでしょうか?
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対策と回答
保険会社が診断書の提出を拒否することは、法的には可能です。保険会社は、被保険者のプライバシーを保護するため、診断書などの個人情報を第三者に提供することを拒否する権利を持っています。しかし、このケースでは、社員AのPTSDが業務中の事故に起因するものであり、会社が労災保険の適用を検討するために診断書が必要となる場合、保険会社は法的に診断書の提出を求められる可能性があります。具体的には、労災保険法第19条に基づき、使用者(会社)は労働者の業務上の負傷、疾病について、労働基準監督署長に報告する義務があります。この報告には、診断書などの医療記録が必要となることがあります。したがって、会社は労働基準監督署に相談し、保険会社に対して法的な手続きを踏むことを検討することが重要です。また、社員Aに対しても、保険会社との交渉を支援することが求められます。このような状況では、労働組合や弁護士などの専門家の助言を得ることも有効です。
よくある質問
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